パワースポットの本は
今までいくつか読みましたが、
この本は詳しくて分かりやすく、
納得ができる内容でした。
先日訪れたブッククラブ・カイでたまたま手にとって買ってみたものです。
私は今「気」というものに興味があって、コツコツと観察・研究を続けているのですが、「場所」に気があるということは分かりつつあって、その中でも特別な場所がパワースポットと呼ばれている、と解釈していました。
でも、この著者の主張では、私の感じている「どんな場所にも気はある」ということに主眼を置いていて、「特別な気がある場所」というのは、副次的なようでした。
私は太陽を感じるのがこの頃のお気に入りなのですが、これは「天」のパワー。
土地に感じるものは、「地」のパワー。
そして、他人や集団から受けるものが「人」のパワー。
天・地・人、それぞれに気=パワーがあって、影響を受ける。論理がとても整理されていて、すっきり分かりやすいです。
また、単純な「パワースポット=いい所」という視点ではなくて、「異界とつながりやすい場所」という観点で、神聖でもあるが不安定で危ういという要素も指摘していました。
また、パワースポットが「異界とつながりやすい」場所であるとしたら、夏至や春分など季節の変わり目は「異界とつながりやすい」時である、つまり時空を通じて同じ理論で説明できる、という点も興味深かった。古代からの世界各地の行事や神事ともつながっていて面白かった。
中国本家本元の風水(日本流のインテリア風水ではなくて)や、パワースポット同士をつないだレイライン、ネイティブアメリカンの聖地のボルテックス(地のツボ)など、パワースポットにまつわる沢山の視点を盛り込んであって、幅広く詳しい。あんまり詳しい部分は、私はちょっと分からないくらい(苦笑)。
ただ単に「いい場所ありますよ〰行ってみるといいですよ〰」的なガイド本とはだいぶ違う。パワースポットって何?ということを追求したい人、網羅的に勉強したい人にはうってつけかもしれません。
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