公民館の一室を借りて行われた集いは、国家的一流人物をお招きするにはあまりにもさりげなさすぎでしたが、30名以上詰めかけて一杯になった会場は、熱気にあふれていました。
びっくりしたのは、欧米人のお客さんが何人もいらしたことです(@_@;
天井にはチベット仏教に特徴的な五色の旗が吊られ、正面には父母仏(ぶもぶつ)の仏画が飾られ、テーブルには蓮の飾り物と蝋燭が祭壇になっており、濃ゆいチベットのお線香が焚かれていました。
そして、臙脂の袈裟に包まれた、堂々たるネパール僧がすでにいらっしゃいました。肌の色艶、肩を出した逞しい腕、そして洞察に満ちた眼差し…ダライラマ14世を彷彿させる、まさにチベット僧ですね!
会場内撮影禁止なのが残念。詳細はまんだらやのサイトで。
瞑想法とはいっても、まずは「仏教的考え方」をしっかり辿るところからです。
煩悩にまみれ間違いを犯す人間存在。
数ある輪廻転生の中で、人間として今生きているというチャンス。
そこで、自分個人の幸せのみならず、全ての生きとし生けるものの幸せを願って。
「知恵と慈悲」の象徴である仏の像を心に浮かべながら。真言を唱える。
心は浄化され、作り続けてきたカルマを断ち切る。
とまあ、こんな話を、同時通訳で延々とお聞きするわけですが、明快な英語は聞きとりやすく、今まで馴染んできた仏教思想を総復習するような中身で、間近な師の目を正視しながら、ブンブンと激しく首を縦に振る私でありました。
快活な雰囲気と、高徳なオーラは、まさにダライ・ラマ14世。やはり道を極めた方はこのような境地に至るのか?
自分で見た過去世のチベット僧もこんな雰囲気でした。なんだか、感無量です。
最後の15分くらいになって、ハイライトの瞑想法の説明に入ります。写真のテキストのような、男女が合体した仏の仏教的意味の解説(男性性と女性性の統合)。
そして高僧直々に唱えられる、チベット語とサンスクリット語の真言(マントラ)!鳥肌が立つような一瞬でした。これが一種の「伝授」の儀式のようなものなのね。
お土産に、観想用の仏画のカードと赤い紐をいただきました。紐はお守りのようなもので、手首や首、バッグなどにつけるようです。
出入り口の所で、一人一人に手渡してくださいました。片言の英語でお礼も申し上げることができて、更に感激です。
まんだらや密教研究所に場所を移して、しばし歓談。とても贅沢なひとときでした。
私の過去世に色濃く垣間見えるチベット密教の世界にディープに接して、密教の思想に深く触れて、大いなる贅沢な4時間でした。
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