修行はというと、まず神社内の神楽殿に通され、ここで作法などいろいろ説明を受けます。御岳には何度も訪れていますが、神社の内部に入ったのは初めてで、感慨ひとしおえす。
それから本殿に上がり、正面の御神体を御簾の向こうに伺う席に並んで腰掛けて、神主さんの祝詞奏上を聴き、玉串を奉納して、修行の無事成就を祈念します。厳かで清浄で、素晴らしい空間に感動しました。
それから山道を40分ほど歩きます。きれいに植えられた杉がまっすぐ天をついて立ち並んでいます。(修行中は写真撮影も禁止なので、掲載写真は終わったあとに撮った神社の裏の林です。)恐れていたほど道はぬかるんでいません。ふかふかした落ち葉がうまい具合に水気を吸い取ってくれているのですね。
私語厳禁なので手持ち無沙汰で(笑)、周りの樹を眺め。花を眺め。空の色、雲の色を感じ。落ち葉の匂い、土の匂い、風の匂いを感じ。鳥たちの声を聴き。目に見えぬ波動を感じようとし。五感で森を感じました。
急斜面をどんどん下っていった先に、滝行の修行場があります。ビルほどもある巨大な大岩の狭間にあり、前日の台風の余波で、勢いよくしぶきが上がっていい感じ♪です。滝の様子などは、昨年のPADOMA主催の滝行合宿の様子をご覧ください。
静山荘の滝行よりもマニアックな方が多く、掛け声も遠慮なく大きく、打たれっぷりも堂に入っている人ばかりです。女性は推定40代50代でしたが、全員イタコに見えました(笑)。
1年以上ぶりに入る滝は…冷たくないぞ??そうです、滝行慣れしてしまったため、「このくらい」では冷たく感じなくなってしまいました(嬉)。滝から出ると体がぽかぽかして、元気が漲ってきます。
大声で「はらえどのおおかみ、はらえどのおおかみ…」と祝詞を唱え続けるのですが、同行した方に「ねもとさん、入り込んでるねえ」と笑って言われました。やっぱり?(笑)
滝から帰って一休みしてから、本殿で大祓えの祝詞を奏上します。テキストを見ながら唱和します。
日本語だから、なんとなく意味が分かりますね。風で吹き飛ばして、海の向こうにやって、地の底にやって、死の神様がどっかにやっちゃってくれる、とかそんな感じ(笑)。自然の力をそのまま、災厄についても同じように持って行ってくれる、おおらかな思想とイメージ。
食事は完全菜食です。油も使っていません。主食はお粥です。それでも、名産の刺身こんにゃく、みっしりとした冷奴、手作りと思われるお漬物など、どれも大変美味しく、手作りの温もりを感じました。私語厳禁なので皆食べ終わるのが早く、女性陣はちょっと焦りました。
(写真撮影は禁止なので、後で無理を申し上げて朝食を宿の方に撮っていただきましたが、普段のこだわりの写真撮影とはアングルが全く違うので、やっぱり自分で写したかったなー。)
食後の「鎮魂」って何だろう?と思っていたら、瞑想でした。神殿前での瞑想は素晴らしかったです。
メトロノームを用いて変性意識を促進し、イメージで空中を飛んで自由自在にどこかへ行くって…体外離脱の練習ですね(^^;
終わったあとは、やっと私語(笑)。何となく神殿前に残っていたら、神主さんたちにいろいろお話が聞けました。昨今の神主さん事情とか御岳の歴史とか。私利私欲抜きに、でも肩肘張らずに、「人の道、神の道」を生きていらっしゃる様子がわかって、とても素敵でした。太占(ふとまに)という占いのエピソードも面白かった。
お風呂にさっと入って早寝です。
2日目の朝は5時起きで滝行です。毎日5時起きだから普通だけどね(笑)。
早朝は山歩き、一層いいですね♪
滝は…冷たかったです(嬉) やっぱり滝はこうでなくちゃ!
3回入るのですが、3回目に、冒頭に載せた「このままずっと入っていてもいい」気持ちが訪れました。丹田に暖かさを意識し、肩の力を抜いて、水と一体化をするイメージをします。視界は水のカーテンです。震えながら祝詞を大声で唱えます。「ゆだねる」気持ち、「一体となる」感覚を垣間見た…かな?!
(つづく)
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tu zobacz (水曜日, 01 11月 2017 02:51)
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